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粋・酔道中記<店頭配布>
 
粋・酔道中記は、当店が紙面で発行してきた情報誌です。 粋・酔は、粋に 酔う、道中記は酒は『その土地に根ざす風土を象徴するモノ』との思いから、 旅に見立てました。実際に、酒蔵見学記・ワイナリー見学記・飲む会等の実施 ・報告もこの中ですすめております。
 
発行日:平成12年10月

 また、奥野田へ行って来ました。春の報告が終わらないうちに秋になってしまった。やばいと思ったけど作柄を見に行きました。今回は料理店さんが同行するし、ヴォーノさんの取材もあり、いずれ紙面を彩ると思います(僕じゃなくて、奥野田の中村社長がね。ひげ面で。)が、おもしろい1日でした。まず、着いたら上へ下への大騒ぎ。10月1日発売の『このゆびとまれ』の瓶詰めが前日に終わってるはずが、この日、ラベル貼りに大忙し。中村社長とは長く話せなかったですが、その代わり珍しい人の話を聞くことができました。山上さんといいます。この方が誰かというと、長い話が…。簡単に言うと新しい会社の社員さんなんですけど。前に書きましたがワインは葡萄で80%決まります。言い換えれば良い葡萄が出来れば良いワインができるということ。ところが、日本のワインは食用の葡萄のあまりをワインにしてきた歴史から、ワイン用葡萄の栽培に意識を払うことがありませんでした。中村社長は農家さんとの契約栽培等で良い葡萄の確保をしてきましたが、高齢化等の日本の農家さんの事情でそれも年々難しくなる。そこで、葡萄の栽培のための会社を設立しいわゆる自社栽培しようと考えました。そこで設立したのが有限会社夢郷葡萄研究所、そこの研究員として迎えられたのが若き山上さんというわけです。少し話を聞いただけですけど、とにかくこの方の葡萄作りに対する情熱はすごい。畑の土から摘み取りまで、絶えずどうしたら良い葡萄が出来るか考えている。実は、この9月の時点で、奥野田ファンのイベントとして葡萄の収穫祭が10月15日に予定されていたのですが、それまで収穫を遅らせて葡萄が大丈夫かずっと心配していました。結果的には、山上さんの心配が当たってしまい緊急に9月末に収穫したそうです。

 ドイツワインのランクについてお客様から聞かれたので、ちょっと書きます。ドイツのワイン法では、大きく分けて3つ、日常消費用のターフェルワイン、ドイツワインの大半を占めるクヴァリテーツワイン、そして、高級ワインと呼ばれるクヴァリテーツ・ミッド・プレディカート。さらに、クヴァリテーツ・ミッド・プレディカートは原料葡萄の糖分の多さによって6段階に分けられ、一般にターフェルワインからトロッケンベーレンアウスレーゼに向かって順に甘くまた高価になっていきます。例えば、カッツという日本で有名なワインがありますが、生産地が限定されているので、一番下のクラスがクヴァリテーツワインになります。このワインを造る葡萄の糖分がワンランク上の葡萄で仕込むと、より甘いカッツ・カビネットとして出します。その上ならカッツ・シュペトレーゼとなります。とまあ教科書では、こんなとこですが、教科書通りに行かないのが世の常で。糖分が多いから甘いかというとそうでもないです。生産者が辛口を造ろうと思えば、糖分をすべて発酵させて辛口に仕上げます。その時、糖分が少ないと薄っぺらい辛いだけのワインになりますが、糖分が多いと、飲みごたえのある辛口になります。また、価格を上げる為、無理に上位クラスにしたワインより、良心的な生産者のクヴァリテーツワインの方が美味しい場合もあります。
ターフェルワイン
   ドイッチャーターフェルワイン
   ラントワイン
クヴァリテーツワイン
クヴァリテーツ・ミッド・プレディカート
   カビネット
   シュペトレーゼ
   アウスレーゼ
   ベーレンアウスレーゼ
   アイスヴァイン
   トロッケンベーレンアウスレーゼ

ワインにぴたぴた
 何年か前、問屋のワイン担当と2人で寿司屋さんへワインを持ち込んで試したことがあります。何本か持っていったと記憶していますが、ほとんど忘れてしまった中で、2本の飲み比べを思い出しました。1本は、イタリアのソアーベ、1本はフランスのアントン・ド・メール。両方とも白の辛口です。テーブルの上には刺身と魚介類のフライの盛り合わせ。果たして、2人の結論は?一致した答えは、刺身にソアーベ、フライにアントン・ド・メールでぴたぴたでした。両者の違いは、酸味の具合。特に酸味の穏やかなアントン・ド・メールは、魚介のフライには、なかなかいい相性を見せていました。これに、レモンなんかを搾って食べたら結構いけますよ。

サロン・ド・橋本屋
◆大変お待たせしました。あの、一度だけここで書いてしまって冷や汗の出る思いをした、当店ホームページ。工事中のまま、半年も遊ばせてしまいました。とりあえず、表紙を作って徐々に更新していこうかと考えています。それから、メールアドレスをお持ちの方は情報を発信しますので、よろしければ登録をお願いします。またこの須津の情報も折り込んでいこうかと考えていますので、何か発信する情報が有れば送ってください。とにかく、素人のお遊び程度ですけど、玄人さんがいらっしゃったら、助けてください。よろしくお願いします。
◆鎮国之山を愛でる会 今年で四回目を数えます。鎮国之山(富士山)を愛(め)でつつ、オリジナルの鱒(ます)料理を肴に鎮国之山(酒)を呑む。今年も開くことになりました。秋の一日を富士のたもと、大自然の中、お楽しみ下さい。
日時:11月19日(日)午後2時30分より
場所:鱒の家(富士宮市井の頭)
会費:4200円
(橋本屋は、当店地下の酒と酒好きが集まるスペースです。)
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